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工業大学生ももやまのうさぎ塾

うさぎでもわかるをモットーに大学レベルの数学・情報科目をわかりやすく解説!

大学での成績 GPAのいろは

皆さん、初めましての方ははじめまして。それ以外の方はこんにちは。
大学に入学して「GPA」という単語が出てきたとき、GPAってなんだろう… と思った人も多いと思います。
今日は結構な方が気にしているGPAについて、そしてGPAが高いことのメリットを説明します。

 

 

 

1.GPAって何?

GPAGrade Point Average)とは、各科目の成績から特定の方式によって算出された学生の成績評価値のこと、あるいはその成績評価方式のことをいう。米国の大学や高校などで一般的に使われており、留学の際など学力を測る指標となる。日本においても、成績評価指標として導入する大学が増えてきている。

引用元:Wikipedia

 

結構難しいことが書いてありますが、簡単に言うと高校の評定とほぼ同じです。
ですが、1つ違うのは高校の評定平均は最低が1.0、最高が5.0の0.1刻み(小数第2位四捨五入)に対し、GPAの最低は0.00、最高が4.00の0.01刻み(小数第3位四捨五入)です。

 

2.平均どれくらいなの? みんなはどうなの?

ここで、ベネッセ教育総合研究所が1,515人から調査した平均GPAとGPA分布を貼りたいと思います。

平均GPA:2.7(男子平均2.6 女子平均2.8)

GPA値 全体 男子 女子
4.0~3.6 11.3% 9.8% 13.6%
3.5~3.1 23.2% 18.9% 29.8%
3.0~2.6 22.4% 21.3% 24.1%
2.5~2.1 24.6% 29.4% 17.3%
2.0~1.6 10.8% 12.6% 8.0%
1.5~1.1 3.4% 4.0% 2.5%
1.0~0.0 4.3% 4.0% 4.7%

引用元:ベネッセ教育総合研究所


平均GPAが2.7なので2.7以上あれば平均以上の成績を取れていると考えてよいでしょう(大学、学部、学科で平均GPAは結構変わるので注意)。

男子に比べて女子のほうが少しだけ平均GPAが高いのは、おそらく女子のほうが男子よりより真面目に、そして友達間の関係が強いことが考えられます。

 

つぎにとある5人のGPAの実例を紹介します。
学期ごとに集計したGPAと通計および通算GPAを載せています。
なお、通計と通算の違いは、1回不可になった科目を再履修して合格になった場合に上書きされるかされないかの違いです。

通計の場合、再履科目は上書きされない場合のGPA、通算は再履科目が上書きされたGPAとなります(なので必ず通算のGPAは通計以上になっているはずです)。

1人目(1年生)

算出区分 GPA
2015年度前期 1.56
2015年度後期 0.00
2015年度通年 0.85
通計 0.85
通算 0.85

やばい人のパターンです。
前期でまぁぎりぎり耐えたけど後期で完全に打ちのめされてしまったんだろう。
大学や学部にはよるのですが、学科ごとに数人こういう人が出てしまいます。打ちのめされないようにしましょう…
そしてこういう人はだいたい途中から学校で見かけなくなります。

 

2人目(2年生)

算出区分 GPA
2016年前期 1.47
2016年後期 1.22
2016年通年 1.34
2017年前期 1.31
2017年後期 -
2017年通年 1.31
通計 1.33
通算 1.39

平均よりだいぶGPAは低いが、がんばって大学の授業にくらいつき、なんとか単位を取っている感じがします。無事留年せずに卒業しますように…

 

3人目(1年生)

算出区分 GPA
2017年前期 3.43
2017年後期 -
2017年通年 3.43
通計 3.43
通算 3.43

平均GPAも余裕で超えて、1年次にいいスタートダッシュを切れたパターンの人。優秀な人と言っていいでしょう。
でもスタートダッシュを切れたからと言って後期で油断しないようにしよう。

 

4人目(2年生)

算出区分 GPA
2016年前期 3.50
2016年後期 3.52
2016年通年 3.51
2017年前期 4.00
2017年後期 -
2017年通年 4.00
通計 3.62
通算 3.62

3人目よりもさらに優秀なパターン。
ものすごく努力している子です!
2年前期GPA4.00は強すぎる…(´;ω;`)

 

5人目(2年生)

算出区分 GPA
2016年前期 3.61
2016年後期 3.76
2016年通年 3.68
2017年前期 3.81
2017年後期 -
2017年通年 3.81
通計 3.71
通算 3.71

いやお前も成績いいアピールするんじゃない。
このあたりからバケモノクラスとなり、色んな人に「おばけー👻」とか言われるようになる。並大抵の努力じゃ取れないGPAなので本当にすごいです…。

3.GPAの計算方法

各大学によって、少し計算方法が異なるが、ここでは3パターンのGPAの計算方法を紹介する。

それぞれのパターンでは、GP(高校でいう評定)の出し方が異なるだけで、GPを算出した後にGPAにする計算は3パターンとも同じです。

(1) 多くの大学が採用している5段階方式

おそらく、GPAを採用している多くの大学がこの5段階方式を採用している。この5段階方式では、成績を5段階に分けてGPというポイントを決めています。10点刻みでGPが変化します。

合否 評価 点数 Grade Point
合格 100~90 4.0
合格 89~80 3.0
合格 79~70 2.0
合格 69~60 1.0
不合格 不可 59~0 0.0

※学校によっては評価が「秀・優・良・可・不可」以外のところもあります。
(例:九州大学は 秀がA,優がB,良がC,可がD,不可がF です)

例えば「法律学」で83点を取った場合はGPは3.0となり、「ICT」で79点を取った場合はGPは2.0となります。

この制度の場合、89点や79点など、10の位が変わるギリギリの点数だと少し損した気分になりますよね……。

(2) 私が通っている大学で採用されている 8段階方式

私が通っている大学では、10点刻みではなく、5点刻みでGPが変化します。

合否 評価 点数 Grade Point
合格 100~90 4.0
合格 89~85 3.5
合格 84~80 3.0
合格 79~75 2.5
合格 74~70 2.0
合格 69~65 1.5
合格 64~60 1.0
不合格 不可 59~0 0.0

10点刻みの場合より細かくGPを決められるので、90点と89点、80点と79点などのGPが変わるギリギリの点数でも大きくはGPが変わらなくなりますよね(それでも0.5変わるけど)。

例えば「法律学」で83点を取った場合はGPは3.0となり、「ICT」で79点を取った場合はGPは2.5となります。

なお、この方式の場合、下1桁が5~9のGPが(1)より有利に評価されるため、学内の平均GPAは若干高めになると思われます。

(3) 1点刻みでGPを評価する 41段階方式

一部の大学では1点刻みでGPが変化します。(1)や(2)のようなギリギリの点数だからGPが大幅に下がるというデメリットがなくなりますが、計算がめんどいです。
この方式の場合、100点をGP4.5、59点以下をGP0.0とし、100点から1点下がるごとにGPが0.1下がっていく方式となります。

 点数が60以上のとき… GP = (点数 - 55)/ 10

点数が60未満のとき…  GP = 0

と数式では書けます。

例えば「法律学」で83点を取った場合はGPは2.8となり、「ICT」で79点を取った場合はGPは2.4となります。

この方式の場合、GP、GPAの最大値が4.00ではなく4.50となります。また、(1)と(2)と異なり、100点近くの点数の場合と90点ギリギリの場合、同じ「秀(A)」評価でもGPが変化するため100点を出せる生徒と90点ギリギリしか出せない人にも差が生まれます。

 

(1)~(3)各履修科目のGrade Pointに科目の単位数をかけた値を全履修科目分足して、Grade Pointの合計を全履修科目の単位数(不可を含む)で割ったものがGPAとなります。これはパターン1からパターン3まで共通です。

ある学期内のGPAを求める場合は、ある学期内のGrade Pointの合計をある学期内の全履修科目の単位数で割ったものがある学期のGPAとなります。

ここで計算の例を見せるため、2人の学生の例を見てみましょう。
GPの計算方法はパターン2(私の大学の方式)で行いたいと思います。

 

1: 1人目
授業科目名 単位数 得点 評価 GP GP×単位
経済学B 2 85 3.5 7.0
解析2 2 15 不可 0.0 0.0
応用数学 2 60 1.0 2.0
情報工学基礎実験2E 1 72 2.0 2.0
英語L3S 1 60 1.0 1.0
英語S3S 1 79 2.5 2.5
運動科学2 1 99 4.0 4.0
電磁気学1・同演習 2 53 不可 0.0 0.0
確率・統計 2 60 1.0 2.0
電気回路E 2 65 1.5 3.0
ネットワークアーキテクチャ 2 65 1.5 3.0
合計 18       26.5
GPA         1.47

この場合のGPAの出し方は、 GP×単位を全部足した26.5に履修合計単位数である18を割った値となります。計算すると1.472となります。
よって、GPAは1.47となります。 ちなみにパターン1の計算法だとGPAは 1.28 、パターン3の計算法だとGPAは 1.17 となります。

 

2: 2人目
授業科目名 単位数 得点 評価 GP GP×単位
離散数学 2.0 79 2.5 5.00
線形代数1 2.0 97 4.0 8.00
プログラミング 2.0 81 3.0 6.00
計算機システム1 2.0 90 4.0 8.00
知能情報工学入門 1.0 90 4.0 4.00
地域研究1 1.0 95 4.0 4.00
スポーツ実技1 0.5 77 2.5 1.25
英語1C-1 0.5 78 2.5 1.25
英語2C-1 0.5 87 3.5 1.75
英語2C-2 0.5 88 3.5 1.75
ドイツ語1A 0.5 95 4.0 2.00
ドイツ語1B 0.5 78 2.5 1.25
合計 13.0       44.25
GPA         3.40

GP×単位の合計は44.25、履修単位数は13なのでGPAは 44.25 ÷ 13 = 3.403… 小数第3位を四捨五入してGPAは3.40になります。 ちなみにパターン1だと 3.23 、パターン3だと3.20です。

 

4.GPA(成績)が高いことの8つのメリット

GPAが高いと様々なメリットが受けられます。いくつか紹介したいと思います。

(1) 自分の行きたい研究室やゼミに行ける

多くの大学では、3年の途中もしくは4年に始まる前に研究室やゼミを決めるとおもいます。しかし、人気があるゼミはGPAが高くないと入れないことがあります。私はこの現象をGPAの殴り合いと呼んでいます。もし、入りたいゼミがあるのなら1年生、2年生のうちに努力しましょう。おそらくGPAの恩恵を一番受けられるメリットだと思います。
私の大学のとある研究室はGPAが3.60ないと入れないらしいです。怖い()

(2) 自分の行きたい学科にいける

最近の大学では、入学するタイミングで学部を決めずに類などで分け、その類の中から行きたい学部、学科、もしくはコースを選ぶというスタイルの大学が少しずつ増えています。
このスタイルの大学では、人気がある学部や学科は、自分の成績が良くないといけない可能性があります。なので、入学時に類が決まってなくて、行きたい学部や学科がある場合は、1年時から努力してGPAを上げておかないと、自分が行きたいところに行けず、全く行きたくないようなコースに配属されてしまう可能性があります。

私の通ってる大学の学部で一番人気がある学科は知能情報工学科です。

(3) 学期ごとに履修できる単位数が増える

こちらも多くの大学で導入されている制度ですが、学期ごとのGPA、もしくは総合GPAが一定値以上の場合は学期ごとに履修できる単位が少しだけ増えます。

私がいる学部は、半期に22単位、23単位(入学年度で違う)履修できるのですが、GPAが2.70以上だと上限が +2~+3 単位され、早い段階に卒業に必要な単位を満たすことができます。

同じ大学でも学部が違うとルールが違うことが多いので自分が通っている大学の学生便覧などで確認してください。私の通っている大学でも違う学部の人は、

1等 GPA3.5以上で年間60単位
2等 GPA3.0以上3.5未満で年間55単位
3等 GPA2.5以上3.0未満で年間50単位
4等 GPA2.5未満で年間46単位(これが通常履修可能単位数)

のように4段階になっていて、なんと1等の場合は上限半期で +7 単位されます!

ですが、GPAが高いからと言って半期に授業を詰め込みすぎないように! 無理は禁物です…!

(4) 大学で早期卒業できる

一部の大学で導入されているですが、普通に卒業するには4年かかるところを3年で卒業できるようになります。留年の逆パターンですね。

必要なGPAは私の大学では、情報工学部が3.50、工学部が3.80です。
しかし、成績以外にも授業をギリギリまで詰めることでハードスケジュールになることや、1年間分の期間を埋める必要もあることから、相当な努力が必要となります。

(5) 表彰される

多くの大学では、非常に良いGPA(成績)を取ると表彰されたり、学費が一部免除になることがあります。学費以外にも図書カードがもらえたりすることも…?

私の大学(学部共通)には3つの表彰制度があるので紹介しておきます。最近はGPAじゃなくてスコアが影響しているみたいですが…

目安ですが、私の大学では GPA 3.70~3.80 あれば上位2位に入れることが多いです。
おそらく学部差はないです… 下が私の大学にある表彰制度です。

最優秀賞 :3年までの総合GPAが上位2位程度の人にもらえる賞 
      なんと4年時の学費(52万円)免除

 優秀賞:1年・2年までの総合GPAが上位2位程度の人にもらえる賞 10万円免除
 努力賞:1年から2年にかけてGPAをより理論値(4.00)に近づけた人にもらえる賞 5万円免除

「1年のGPAが1.5しかないから絶対表彰が無理!」って思っている人も諦めずに2年を頑張れば努力賞がもらえ、5万円が支給されるみたいな制度がある大学も意外とあるのであきらめずに勉強すればいいこともあるかも?

(6) 大学院入試で優遇される

多くの大学では、大学院を大学から内部進学する場合はGPAが高いと試験が免除されることが多いです。また、試験が免除された場合の院での研究室配属は、院試成績で決まることが多いですが、免除の人はGPAが院試成績に換算されるはずなので、院に行きたい人もGPA上げておいたほうがいいです。

また、試験が免除されないにしても、院試には大学で習った知識が出題されるので、早いうちからコツコツと勉強しないと院試で苦戦するかもしれません……

余談ですが院試受ける人はTOEICを早めにうけてスコア上げといた方がいいですよ。
最低でも600程度はほしいところ…

(7) 就職で推薦が使える

理系大学の場合、就職でも推薦を使うことができます。推薦を使えば人気のある企業でも受かりやすくなるのですが、「推薦が欲しい!! 」という人が推薦の枠をオーバーした場合は、それまでの成績が高い順に推薦がもらえることがあるので、推薦で絶対に行きたい企業がある人はGPAを積み立てておくといいかもしれません。

(8) いろんな人ににチヤホヤされる

頭がよい人はチヤホヤされることが増えます。
(デメリットという人が中にはいますがそれは人次第ですね…)
「先輩、すごい頭いいですね!」とか言われるとうれしくなりますよね!
※ただし自慢しすぎたり、「GPA…たったの0.83か…ゴミめ…」みたいに他の人を見下したりするのはやめましょう。嫌われますよ
 本当に頭がいい人は他の人を見下したり過度に自慢しません。
 そんな暇あるならもっと上を目指そう!

 

以上8つのメリットでした。他にもメリットがあるかもしれませんが、大きなメリットはこれくらいですね。

 

5.私のGPA、どれくらいなの?

あなたはどの位置にいるのか表で確認してみましょう。結構偏見入ってるかもしれません。あくまでも目安程度に。

ランク GPA コメント
3.80~4.00 本当の神です。
SSS 3.70~3.79 上位5%以内。表彰もいけるかも?
SS 3.60~3.69 バケモンと呼ばれ始めるライン
S 3.50~3.59

GPAで困ることはまずない。GPAを目標にしてる人はここ以上を狙おう。

A+ 3.25~3.50 かなり優秀ゾーン。努力してるね!
A 3.00~3.24

優秀ゾーン。人気ある学科行きたい人の目標

B+ 2.80~2.99 平均より少し高め。層も厚い。
B 2.60~2.79 だいたい平均くらい。おそらく最も層が厚い。
B- 2.40~2.59 平均より少し低め。このあたりの層も厚い。
C+ 2.20~2.39 この辺りの成績以上はほしいところ。
C 2.00~2.19 この辺りまでなら先生にも何も言われない。
C- 1.80~1.99 面談で「成績悪いね」と言われ始めるレベル。
D+ 1.60~1.79 この辺りから落単数が増え始める。
D 1.40~1.59 ちょっと努力しないとやばいかも。
D- 1.20~1.39 ここら辺から留年可能性あり。
E 1.00~1.19 出席で単位落としまくるとこの辺りまでいく。
F 0.00~0.99 やばすぎる…

 色でもある程度分けてみました。
青がGPA強者ゾーン緑が勉強できるゾーン黄色が平均ドーンオレンジが努力必要ゾーン赤が危険ゾーン、黒がやばすぎるゾーンです。こちらも若干偏見あるので参考までにどうぞ…。

 

6.最後に

まず、単位が危ない人は、GPAを気にするよりも単位取って留年を避けてください。GPAは単位の次です。

また、確かにGPAを取ることは大事かもしれませんが、GPAを気にしすぎるのもよくないことだと私は思います。大学は、高校と違って自分で積極的に学びにいく場所なので、成績が若干悪くても自分がしたいことを見つけてそれを大学で実践することができれば全然OKなのです! たとえ留年してでも、留年している年数以上分のしたいことを大学で実践できたならそれはすばらしいことですよ!

もちろん、「俺はGPA学科1位を狙ってるぜ」と思ってもいいと思います。そういう人はぜひ1位を狙ってお勉強してください。

成績上位勢、すごく勉強ができる人に伝えたいのですが、GPAが自分よりも低い人を見下さないようにしましょう。低い人だって努力して大学の授業についていこうとしてるんです。下を見下している暇があったら、もっと高みを目指してください。積極的に学びに行く場所なんですから。というか見下してる人、実際はそこまで頭よくないこと多い()

では、大学生活が残ってる人は良い成績とキャンパスライフを送れることを期待しています! それではさようなら!